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寒い季節に、栄養が豊富で温かい甘酒を飲むと免疫力アップ!

だんだん寒くなると体温が下がり、免疫細胞の働きが低下して、免疫力が下がりやすくなってしまいます。そんな時にどうしたら免疫力を効率的に上げることができるのでしょうか?
その免疫力を上げるために効果がある飲み物が「甘酒」です。

編集部
なぜ、甘酒が免疫力アップにつながるのか、その栄養素と効能について解説します。

発酵食品である甘酒は?

甘酒には2種類がある

甘酒には、米麹甘酒と酒粕甘酒の2種類があることをご存知ですか?スーパーマーケットには、製品化された米麹甘酒や酒粕甘酒、甘酒の原材料になる米麹と酒粕が並んでいます。

米麹甘酒は、米麹(米こうじ)を原料として、発酵させて作るものです。 米麹甘酒が甘さは、米のデンプンが発酵してブドウ糖に分解された自然な甘み成分によるものです。アルコール分は含まれておらず、子供や妊婦の方も安心して飲めます。

酒粕甘酒は、酒粕(日本酒を造る工程で残る固形物)を水に溶かして砂糖を入れ、温めたものです。甘さは砂糖の甘さですが、酒粕特有の香りや味わいが特徴です。アルコール分は含まれている可能性もあるため、注意が必要です。

発酵とは?

甘酒は発酵食品ですが、「発酵」とはどんな働きのことなのでしょうか。

「発酵」とは、麹菌や酵母菌などの微生物が、栄養素を分解して、旨味成分などに変えることを言います。これらの微生物の働きによって、原材料の栄養成分を消化吸収しやすい栄養素に分解し、栄養価を高めます。

また、麹菌や酵母菌などの菌は、善玉菌が多いので、腸内環境を整えます。さらに、小腸に集まっている免疫細胞を活性化させる働きがあることがわかっています。

甘酒で免疫力アップ

編集部
発酵によってできた甘酒は、微生物のパワーによる腸内環境を整える豊富な栄養素があり、免疫力アップを図ることができます。では、甘酒の栄養素にはどのようなものがあるのでしょうか。また、甘酒は体の健康にどのような効能があるのでしょうか。

免疫力をアップする甘酒の栄養素

甘酒は「飲む点滴」とも言われています。ブドウ糖、ビタミンB群、オリゴ糖、食物繊維、アミノ酸など、多くの栄養素が含まれているからです

ブドウ糖は、生命を維持するのに必要で、主に集中力や思考力などのための脳のエネルギーのもとになります。ビタミンB群も体内のエネルギー源です。 ブドウ糖が不足すると疲労感が起こります。

オリゴ糖は、腸内環境を整えるビフィズス菌を増やす働きがあります。食物繊維は、腸内環境を整え、血糖値の上昇を抑えます。オリゴ糖や食物繊維によって腸内環境がよくなり、免疫力アップにつながります。

麹菌に多く含まれている酵素は、たんぱく質をアミノ酸に変えます。アミノ酸には、体内で作れない必須アミノ酸が含まれ、免疫細胞の働きを強化します。

免疫力をアップする甘酒の効能

免疫力アップには、生活習慣の見直し、血行促進、腸内環境の改善、疲労回復が大切です。たくさんの栄養素が含まれた甘酒には、免疫力アップにつながる効能が含まれています。

甘酒には、老化や生活習慣病を防ぐとともに、筋肉を維持する効能があります。麹菌の酵素には、ビタミンCよりも高い抗酸化機能があります。抗酸化作用とは、老化や生活習慣病をもたらす活性酸素から、体を守る働きのことで、抵抗力を強めることにつながります。また、筋肉の維持は、健康を守るために欠かせません。甘酒に含まれるアミノ酸は、たんぱく質から分解され、体の筋肉をつくる重要な役割を担っています。

甘酒は、血行や代謝を促進するビタミンB群が含まれており、体を温める食材として免疫力アップを促します。特に、冷え性の方は、甘酒に生姜を入れて飲むと、より効果的です

甘酒には整腸作用があります。 腸は「最大の免疫器官」と言われ、腸内環境を整えることが、免疫力アップに大きく関わっています。甘酒に含まれる食物繊維やオリゴ糖は、腸内環境を整え便秘を防止します。また、食物繊維には、感染症や病原菌に対する抵抗力を高める働きがあります

甘酒に含まれるブドウ糖やビタミンB群は、エネルギー源となり、 疲労回復に役立ちます。また、アミノ酸やビタミンB群は、疲れにくくする作用があります。疲労がたまると、 免疫力が低下し、さらに疲れやすくなるという悪循環を生みます。 甘酒に含まれる栄養素は疲労回復を促し、免疫機能を高めます

注意すること

編集部
これまで見てきたように、甘酒は免疫力アップに優れた効能があります。しかし、注意しなければならないことがあります。

酒粕甘酒のアルコール成分に注意してください。

米麹甘酒は、ノンアルコールのため安心して飲めます。

一方で、アルコールが含まれている酒粕甘酒は、子供や妊婦の方には注意が必要です。アルコールの沸点は約78℃のため、78℃以上で十分に加熱してアルコールを飛ばして飲むことをお勧めします。

飲み過ぎとカロリーには要注意!

米麹甘酒は、ブドウ糖の自然の甘さにより、少量の甘酒で満腹中枢を刺激して満腹感を得ることができます。そのため、ダイエットにも効果的です。しかし、酒粕甘酒は、砂糖を入れているので、米麹甘酒よりもカロリーは高くなります。

甘酒自体は糖質が多いので、飲み過ぎると肥満のもとになり、血糖値もゆるやかに上がります。体にいいからと言って飲み過ぎには注意しましょう。

一般的に1日の摂取目安は100~200mlと言われています

まとめ

甘酒には、米麹甘酒と酒粕甘酒の2種類があります。発酵食品である甘酒は、多くの栄養素があり、栄養素と酵素の働きで腸内環境を整えて、 免疫力アップに最適です。冬のシーズン、温かい甘酒は身体を温める効果があり、免疫細胞が活性化されておススメです。是非、温かい甘酒で風邪にもコロナにも負けない免疫力をつけましょう!

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あまざけプレス

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