地域で愛される「ご当地あまざけ」に着目し、甘酒造りのストーリーと甘酒商品の詳しい情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第31回目の紹介記事は、長野県の北安醸造(ほくあんじょうぞう)を特集します。
目次
メーカーについて -About-
長野県大町市街北部、その名も大黒町に七尺(2m強)にも及ぶ大黒天が在ります。大正12年、これにあやかり「大國正宗(だいこくまさむね)」と銘じて清酒の製造を始めたのが北安醸造の起こりです。後に「北安大國」と改銘。
創業以来、小谷杜氏、蔵人、社員が和をもって当地区でも一番小さな酒蔵を営んでいます。
西に北アルプス後立山連峰の鹿島槍、爺ヶ岳、蓮華岳の秀峰を望み、それを源とする鹿島川、篭川、高瀬川の合流するところ 「仁科の里」に百年の歴史を刻む北安醸造があります。
製造過程 -Produce-
北安醸造の甘酒に使われている麹はお酒を造るためのお米(酒造好適米といいます)で出来ています。普段私たちが食べている飯米と比べ、酒米は麹菌が活動しやすい構造になっているため質の高い麹を造ることができます。
お米の中までしっかり菌糸が入り込んだ良い麹で作った甘酒は美味しく栄養いっぱいです。
「一麹(いちこうじ)、二酛(にもと)、三造り(さんつくり)」という格言があるほど酒造りにおいて麹造りは重要な工程となります。北安醸造では最高級のお酒である純米大吟醸から甘酒の麹まで、全て同じように極力機械を廃した手作業での麹造りをしています。
甘酒に使う麹も、純米大吟醸と同じ手間暇をかけて作っているからこそ、とびきり美味しい甘酒が生まれるのです。
商品 -Product-
- 「蔵づくり あまざけ」
当蔵の「蔵づくり あまざけ」は砂糖を全く使っていませんが呑んだ方みなさんその甘さに驚かれます。
上質なお米を贅沢に磨き、時間をかけて丁寧に造った麹のおかげでお米のでんぷんが十分糖化するため、弊社の甘酒はしっかりとした甘さがあります。
甘いといってもべたべたとした甘さではなく和菓子のような上品な甘さですので普段甘酒をあまり召し上がらない方にもぜひおすすめしたい商品です。
弊社甘酒は平成30年に開催された全国初となる「第一回長野県甘酒鑑評会」にて知事賞を受賞し、同時期に開催された「全国発酵食品サミットinNAGANO」で一般来場者によるテイスティング投票にてグランプリを受賞いたしました。
メッセージ -Message-
昨年から加熱殺菌処理をしないない「生甘酒」を限定発売しております。
品質が変わりやすいこと、消費期限が一週間とごく短いこと、そして要冷蔵であることから、営業が直接届けられる範囲で事前の受注販売という形をとらせていただいております。
たくさんのお客様においしいと評判をいただいておりますのでこの生甘酒をもっとたくさんの方にお届けできればと思っております。
お酒を造るのが本業ではありますが弊社にとっては甘酒も心を込めて造っている大切な商品です。
「甘酒ってなんだか苦手」とおっしゃるお客様も多いのですが、
自信をもって皆様に「美味しいですよ!」とおすすめできる甘酒ですのでぜひ一度飲んでみていただきたいと思います。
おすすめの商品 -Product Recommendations-
贅沢に磨いた酒造好適米の麹のみで造った酒蔵ならではの甘酒です。砂糖などは一切加えていませんが皆様その甘さにびっくりされます。
まるで和菓子のような上品で繊細な甘さをぜひ味わってみてください。
今回ご紹介した甘酒メーカーについて
北安醸造株式会社
https://hokuan.co.jp/
長野県大町市大町相生町2340−1