地域で愛される「ご当地あまざけ」に着目し、甘酒造りのストーリーと甘酒商品の詳しい情報を読者の皆様にお届けする連載企画。第14回目の紹介記事は、佐賀県の株式会社種商(たねしょう)を特集します。
目次
メーカーについて -About-
当社は、今年で創業76年を迎える雑穀製造メーカーです。昭和21年、福岡県久留米市にて終戦後の焼け野原の中に誕生しました。お米のない時代の雑穀は、国民の貴重な栄養源でした。
卸売りだった原料を、一般家庭用に食べやすく配合した「雑穀米」の製造を開始し、昭和56年に現在の佐賀県鳥栖市に営業本部と工場を移転しました。米穀豆類の製造加工をメインに、原料の仕入れから、企画、パッケージデザイン、製造販売までを一貫しておこなっています。
製造過程 -Produce-
現在、国内に流通する雑穀や豆類のほとんどは外国産で、国内自給率のアップが課題と言われています。
当社は、長年にわたる全国の生産農家の方々との繋がりにより、貴重な国産原料の安定供給が可能です。ひとりでも多くの皆様に、国産雑穀の美味しさと栄養を活かした商品をお届けしたいと考え、現在の「国産十六穀米甘ざけ」の前身である「国産十穀甘ざけ」を開発したのがきっかけです。
当社の雑穀取り扱い品種数は国内最大級で、その食味や色彩、加工方法は多岐にわたります。わたしたちは、雑穀に精通したメーカーならではのブレンドで美味しさを引き出しています。
商品 -Product-
- 「国産十六穀甘ざけ」
米と米こうじ、国産雑穀の風味豊かな自然の甘さだけで、優しい味に仕上げました。麹発酵による昔ながらの製法を用い、米こうじ本来の甘味に国産雑穀をブレンドすることで、他にはない濃厚なコクと深い味わいを引き出しています。
酒粕から作る甘酒とは違いアルコール分はゼロ、また糖類や防腐剤などの添加物は一切使用せず、天然のおいしさにこだわっています。夏は冷やして、冬は温めていただくと、より一層美味しく、幅広い世代に安心してお召し上がりいただけます。
メッセージ -Message-
近年では、雑穀米だけでなく、穀物の栄養価を活かした機能性表示食品や青汁などの健康食品の開発にも力を入れています。穀物の素晴らしさを、国内だけでなく海外にも広めていけるよう、日本の米卸雑穀加工メーカーとして初めて、全工場でハラル認証を取得しました。
現在では、アジア・米国・欧州など19か国へ輸出しています。日本を含め経済成長を遂げた国では、ライフスタイルの変化により、糖尿病や成人病といった生活習慣病が増加しており、健康志向の高まりを感じています。これからも、人々の生活に価値ある商品開発を続けたいと考えています。
雑穀専門メーカーだからこそ作れる国産原料100%の雑穀甘酒です。栄養価はもちろん、風味や食感にこだわって何度も試行錯誤を繰り返して作りました。自然の恵みがたっぷり入った甘酒は、わたしたちの心も体も癒してくれます。この商品を通じて、全国の生産者の方々の想いを皆様につなげていけたらうれしく思います。
おすすめの商品 -Product Recommendations-
今回ご紹介した甘酒メーカーについて
【佐賀県】
株式会社種商
https://www.tanesho.co.jp/
佐賀県鳥栖市藤木町若桜3-5